CCC U-22 2022年度イベントレポート:企業賞受賞のCocomakersとSalesforceさまにて実施報告会に登壇!

2022.12.23 | 活動レポート

一般社団法人コード・フォー・ジャパン(Code for Japan、代表:関治之)の学生向けプロトタイプ開発プログラム「Civictech Challenge Cup U-22(CCC U-22)」の運営インターンとファイナリストとして最終審査会にて発表し、企業賞を受賞したCocomakersのメンバーが株式会社セールスフォース・ジャパン様(以下、Salesforce)の社員ボランティアの皆さんが企画する企業内イベントにゲストスピーカーとして招待され、12月14日(水)東京・丸の内のオフィスにて行われた実施報告会でプレゼンテーションをしました。
オンラインで参加するメンバー2名、オフラインで石川県・神奈川県から現地に来てくれたメンバー2名のCocomakersチームと共に、CCC事務局のCode for Japanインターンでオフィス見学をさせていただき、プレゼンテーションの準備やリハーサルをした上で、本番を迎えました。
イベントは、Salesforceの社会貢献の取り組みである「1-1-1モデル」(就業時間の1%、株式の1%、製品の1%を社会に還元する考え方)に基づき、就業時間の1%を活用した有志のボランティア社員で、STEAM教育を推進するメンバーの皆さんに企画、運営いただきました。会場は、オフライン会場とオンライン会場を繋いだハイブリッド形式でご用意いただいており、リアル会場には社員の皆さんのなかでもSTEAM教育に関するボランティア活動に参加されている方々を中心に、多くの方にお越しいただきました。
Code for Japanインターンからは、これまでのCCC U-22の経緯や、プログラムの中で大事にしている要素などについてお話しさせていただき、また開発期間にサポートいただいた協賛企業の有志社員の皆さんによるメンタリングが、学生チームの開発に対してどのようなインパクトがあったのかなどについて、お礼とともにご説明させていただきました。
Cocomakersの皆さんからは、チームの4人がどんな意気込みでこのプログラムに参加していたのか、チームのコンセプトとして何を大事にしていたのか、実際にチームで議論を進める中でフォーカスする内容が聴覚過敏になった経緯、実際にプロトタイプをつくる過程での疑問点や今後の改善点などについても詳しく説明していただきました。
住んでいる地域も専攻も異なる4人がCCC U-22のSlackワークプレイス内の自己紹介チャネルで「医療福祉」を共通点として出会い、ビデオ会議ツールを用いて交流していたCocomakersの皆さんは、開始直後はターゲットを「ヘルプマークをつけている全ての人」と広くとっていました。プログラム中盤に「対象が広すぎるとユーザーのインサイトを掴みにくくなってしまう。しっかり分析するためにはフォーカスした方がいいのでは」という社会人メンターさんからのフィードバックを受け、メンバー内に当事者がいる聴覚過敏にテーマを絞るという決断をしました。
このピボット(路線変更・方向転換)が契機となり、「聴覚過敏の方がカフェ・飲食店で過ごしやすくなるために、心地良く過ごせる席を探せる・交換してもらえる」と利用シーンが明確になり、プロダクトとしての「Comfort maker」の特徴にもなりました。また、ユーザー体験についてもヒアリングと議論が丁寧に重ねられており、ビーコンを使ってプライバシーを担保した状態での席交換の手段を実現しつつも、「よりユーザーが安心して使えるような、別の配慮の仕方もあるのではないか」と現状に満足することなく色々な視点からアップデートを試みようという、前向きな姿勢・チャレンジ精神・行動力が伝わってくる内容で、観覧していた社員さんからのも「素晴らしい活動だから続けてほしい」「皆さんの取り組みを知ることが自分の今後への励みになった」などと感想をいただきました。また、イベント終了後にもCocomakersのメンバーに声をかけ、サービスの設計や今後の開発方法についてのアドバイスをくださる社員さんや、どんな方法があるかを一緒にディスカッションをしてくださる社員さんもいらっしゃいました。
 
Cocomakers:Nanaonさん 「CCC U-22が社会課題解決に焦点をあてたプロトタイプ開発であることを知り、WEBサイト制作しかできない自分でも、薬学部で勉強してきた中で感じてきた社会課題にチャレンジできる機会なのではとエントリーしました。責任を持って取り組みたいと考え、自らリーダーに立候補もしました。当事者意識があり、最後まで最善を尽くし、開発経験が少ない自分にも優しいチームメンバーのおかげで完走することができたことに感謝しています。今後様々な挑戦をしていきたいです。伴走してくれたCode for Japanの皆様、貴重な機会をご用意くださったSalesforceの皆様に深くお礼申し上げます。」
 
Cocomakers:Yukaさん 「開発に取り組む中で、個人の技術力やチーム開発の進め方など含め、沢山の壁にぶつかりました。これまで個人開発の経験はあっても、チーム開発することがなかった私にとって、企画の立て方、ユーザーヒアリングの方法など、活動を進めていく中でのぶつかる壁の1つ1つが、自分の課題解決やチーム開発に対する考え方を振り返るきっかけになり、多くの学びを得ることができました。なかなか方向性が定まらず困惑する時期もありましたが、チームメンバーや運営の方々の支えがあり、なんとか最後まで諦めずに形にすることができました。発表の機会をいただき、初めてメンバーと対面し、また久しぶりに話せたことで、新たな挑戦を見据えるきっかけにもなりました。このような場を設けていただき、本当にありがとうございました。CCC U-22の経験から学んだことを活かしながら、今後学びを続け、将来社会に貢献していける人になりたいです。」
 
Cocomakers:Yuiさん 「参加前は全く開発経験がない初心者だったので不安もありましたが、運営の方々やチームメンバーが優しく支えてくれたおかげでここまで走り続けることができました。最終審査が終わった後に、このような成果発表の機会をもう一度頂けたことがとても嬉しかったです。開発やシビックテック活動をこれからも継続していきたいというモチベーションになりました。チームメンバーと活動を振り返りながらプレゼンテーションを準備したことで、次のチャレンジへの糸口を見つけることができました。これからもっともっとシビックテックしていきたいです。」
 
Cocomakers:Mihoさん 「主にアプリ開発を担当していたので、プロダクトの方針転換があった時期はかなり苦労しました。しかし、この環境で、このメンバーだったからこそ、諦めずにやり切ることができました。Salesforceのオフィスに招待いただけたこと、自分がcocomakersの一員であることを誇らしく思います。また、報告会のあとに社員の方々からプロダクトに関するアドバイスや会社・仕事についての貴重なお話を伺えて、とても勉強になりました。準備から本番まで、サポートしてくださった皆さん、本当にありがとうございました。この経験を励みに、これからも沢山のことに挑戦していきたいです。」
 
Salesforce:丸野さん 「3年目のご協力となる今年、受賞チームの学生さんを初めて弊社オフィスにお迎えすることができ、直接素晴らしい取り組みの背景や想いを社員に伝えてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。Civictech Challenge Cup U-22のサポートを通じて、これからも社会へポジティブな影響をもたらす若者の皆さんの挑戦を応援できればと思います」
2023年度も引き続き学生のみなさんにチーム開発を通してプロトタイピングやシビックテックのプロセスを体験していただけるプログラムを準備していく予定ですので、楽しみにおまちください!
 
▼CfJコミュニティSlack内のチャネル#proj-kabin https://cfj.slack.com/archives/C04361PERC5
▼2022年度最終審査会(アーカイブ動画) https://youtu.be/Lh3CK4Jy8U8?t=1647
▼2022年度最終審査会プレスリリース https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000052.000039198.html
▼CCC U-22プロジェクト紹介 https://www.code4japan.org/activity/challenge-cup
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