はじめに
Civic Tech Fun! Fun! Report! 2024年10月号は、シビックテックさいたまとCode for Japanの2団体のレポートを掲載しています。
東京もようやく寒くなってきました。そして、気がつけばCode for Japan Summitまで残り2週間を切りました。そんな中、シビックテックさいたまはPLATEAUの活用アイデアを考えるイベント、東京では都知事杯オープンデータ・ハッカソン Final Stageと、オープンデータを官民で活用するイベントが開催されています。
ぜひ、各地の活動をご覧ください!
協力:たださん(Code for Amagasaki)、八木さん(Code for Giin)、天川さん(Code for Japan NPTech)
シビックテックさいたま
2024年10月5日に、国土交通省が推進する『全国の3D地図データPLATEAU』を活用してさいたま市で何が出来るか?を考えるイベントをさいたま市大宮区「エムズスクエア(武蔵野銀行本店2階)」で開催、高校生、エンジニア、公務員など、様々な属性の方にご参加いただきました。
イベントでは、活用アイデアを考えるためのインプットとして、国土交通省都市局国際・デジタル政策課デジタル情報活用推進室の春名さんにPLATEAUプロジェクトの概要と、3D地図データを利用した全国各地の活用事例をお話いただきました。
続いて、PLATEAデータをプレビューできるラウザベースのWebアプリケーション「PLATEAU VIEW」を使って、デジタル空間に再現された街を見たり、触ったりする体験をしました。使い方のレクチャーは、「PLATEAU VIEW」の開発に携わった株式会社Eukaryaの荻原さんに担当していただきました。
最後に、「ゲーム」「教育」「街づくり」など複数のテーマ毎のグループに分かれ、”PLATEUデータを活用して地域でなにができるのか?”を考えるアイデアソンを実施しました。「街づくり」では、人口が増えマンションの新築ラッシュが進むさいたま市で、住民説明会や街づくりについて住民が考えるためにPLATEAUデータが使えるのではないか?というアイデアや、工事が続き移動が煩雑になった駅構内の案内サービスができないか?など、実体験に基づいた意見が出ました。「ゲーム」では、人間ではなくネコ視点で街をみたら面白いのでは?というアイデアなどが生まれました。
参加者からは、「名前だけは知っていたPLATEAUを実際に触って学べたり、色々な視点で皆さんとアイデアを考えられたりして良い機会になった」という声を多くいただきました。さいたま市では、今後もPLATEAUデータを使った子ども向けのデータ講習会やコンテストが予定されています。
<後援>さいたま市
<協力>国土交通省、株式会社武蔵野銀行、アーバンデータチャレンジ埼玉拠点
レポート:シビックテックさいたま クワハラシズカ
Code for Japan
Code for Japanが事務局を担当している東京都主催の東京都オープンデータ・ハッカソン2024のFinal Stageを10/26に開催しました。
8月から3ヶ月にわたって開催されたハッカソンの表彰結果はこのようになりました!
表彰
都知事杯(最優秀賞)/オーディエンス賞(一般視聴者賞)
HITS「リアルタイム高解像度 熱中症リスクダッシュボード」
サービス開発部門賞
activecore「みえるーむ」
ビジュアライズ部門賞
4689「東京都地価格データビジュアライズ!〜より良い土地活用・開発を目指して~」
アイデア提案部門賞
MINKAI「ホントーの乗り換え案内」
行政課題解決賞
エクセル見比べ隊「自治体標準オープンデータセットとの差分抽出・現状把握ツール」
ビジネス賞
from Choufu「カーボンテックアシスト」
技術賞
Trash Classifier with AI「Classify trash with AI」
サービスデザイン賞
The Hacking Debt「バリアフリートイレ探索アプリ」
最後に
今年で4回目を迎えた都知事杯オープンデータ・ハッカソンですが、年々作品のレベルが上がっているという声をよく聞きます。最優秀賞であるHITS「リアルタイム高解像度 熱中症リスクダッシュボード」は、年々酷くなっている暑さという新たな社会課題を可視化するというアプローチと、その完成度の高さに多くの人が驚いていました。
Final Stageに登壇した多くのチームがこれから来年3月まで社会実装を目指して開発を継続します。そして、3月にはその成果を発表するDemo Dayも予定されているので、お楽しみに!