はじめに
Civic Tech Fun! Fun! Report! 2025年3月号は、Code for Amagasaki、Code for Nagoya、シビックテックさいたま、Code for Japanの4団体のレポートを掲載しています。
先週のNHKスペシャルで取り上げられるなど、シビックテックへの注目が高まっている昨今ですが、各地域やオンラインでの活動も継続しておこなわれています。今月もプログラミング教室や請願書・陳情書、NPOなど多様なテーマの記事が寄せられています。
今回も各地のFunFunレポートをお楽しみください♪
協力:たださん(Code for Amagasaki)、白松さん(Code for Nagoya)、桑原さん(シビックテックさいたま)
Code for Amagasaki
3/20㈭に尼大新歓というイベントが開催されまして、C4AMAも出展させてもらいました。
尼大(尼崎大学)とは実在しない仮想の大学で、そこの新歓(新人歓迎会)という形で、春から尼にいらっしゃる方々へ向けて、尼で活動している様々な団体を紹介するという目的のイベントです。
開催場所が商業施設でしたので、3時間だけのイベントにも関わらず、大勢の方がいらしてくれました。用意したロゴのステッカーが全部はけました。
丁度3月はオープンデータデイという事で、OpenStreetMapの体験を行ってもらいました。
サイクリング好きの方や旅好きの方からすると、商用地図には載ってない場所などが時々あって不満だそうです。
目の前で地図を編集して、数分で世界地図に反映されるデモを行うと、皆さんめっちゃ驚いてくれます。
C4AMAの活動目的のひとつが「ITで地域のお困り事を解決する」なのですが、こういう地域の方々とイベントで世間話や雑談をすると、少しずつ困ってる事や要望が出て来るので、やはり直接合って話をするというのは大事やなと改めて感じました。
Code for Nagoya
3月8日に開催されたアーバンデータチャレンジ2024のファイナルシンポジウムで、名工大白松研+ソシアノッターによる「SAGAスマート街なかプロジェクトの議論支援システム群」がビジネス・プロフェッショナル部門の最優秀賞を頂きました!これは、生成AIが演じる仮想市民を相手に議論の練習をする議論シミュレーターや、アイデア発想支援エージェント(下図左)、まちづくりに関する意見を収集するインタビューbot、議論音声の認識結果から課題やアイデアを自動抽出して整理する議論構造化システム(下図右)などを佐賀市のスマートシティのプロジェクトで実証実験したものです。Code for NagoyaはUDC愛知ブロックのオーガナイザーでもありますが、この取り組みについては佐賀ブロックからの応募となりました。
また、愛知ブロックから応募した「AIを活用した地域資源の発掘と地域助け合いネットワークの構築」もビジネス・プロフェッショナル部門の優秀賞、斉藤さんの「デジタル地球儀」が一般部門の銅賞を頂きました。
シビックテックさいたま
3月9日(日)に、国土交通省が推進する『Project PLATEAU(プロジェクトプラトー)』が提供するさいたま市の3D都市データを利用し、『ゲームエンジンUnity(ユニティ)』で実際に街を歩いたり、走ったりするゲームづくりのハンズオンイベントを、さいたま市大宮区「エムズスクエア(武蔵野銀行本店2階)」で開催しました。
ゲームづくりを通して、3D都市データ活用アイデアについて市民に考えてもらう機会とすることを目的としています。
まずは、さいたま市都市局都市計画部都市計画課の松山さんから、国土交通省Project PLATEUの概要や活用事例について、そして「Project PLATEAU ADVOCATE 2024」である、常名隆司さんよりUnityの概要についてお話をいただきました。
今回のハンズオンイベントでは、Project PLATEUのホームページで提供されている2つのチュートリアルを元に、参加者にゲームづくりを体験していただきました。
Unityで活用する|Unityで3D都市モデル内を自由に歩いてみる
Unityで都市を爆走するミニゲームを作る|3D都市モデルを使ったゲームを作る
実際には、チュートリアル通りに作業が進まない部分も多く、同じく「Project PLATEAU ADVOCATE 2024」の久田智之さん(株式会社アナザーブレイン代表取締役/みんキャプ運営委員会委員長)にご協力をいただき、キャラクターの配置や設定の方法などを学びました。
初めてのUnity操作とデータ容量が大きい3D都市データの扱いに、参加者の皆さん(シビックテックさいたまのスタッフも同じく)は苦戦しながらも、最後は、さいたま新都心や大宮の街なかをキャラクターが元気に跳ね回るゲームの完成まで到達できました。
参加者の皆さんからは、「PLATEAUのビューワーを触っただけでは物足りなかったので、実際にデータとして利用することが出来て参考になった」「初めてのUnityの操作に戸惑ったが、ゲームづくりが経験できて良かった、これからもチャレンジしてみたい」などの感想をいただきました。
シビックテックさいたまでは、今後も地域の人たちの身近な問題意識を洗い出し、それを具現化するためのサポートを続けていきます!
<後援>さいたま市
<協力>株式会社武蔵野銀行
レポート:シビックテックさいたま 桑原
Code for Japan
Code for Japanでは偽情報対策に関心を持ち、BirdXplorerというツールの開発やハッカソンの開催を行ってきました。そして、BirdXplorerによって取得したX(旧Twitter)のコミュニティノートのデータを用いた兵庫県知事選の分析について公開しました。
「兵庫県知事選においては」コミュニティノートがほとんど機能していなかったという本分析はNHKで取り上げられるなど、一定の関心を持っていただきました。詳しくは共同で研究をした法政大学藤代さんのヤフー個人の記事をご覧ください。
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そして、4/11夜にオンラインで今回の研究や今後の見通しについて話すイベントを開催するので、よかったらご覧ください!
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