教育×ニュースをテーマに「NHKハッカソン」を共催しました。

2021.10.26 | 活動レポート

一般社団法人コード・フォー・ジャパン(Code for Japan、代表:関治之)は、教育・ニュース・シビックテックをテーマに、NHKと共催で「NHKハッカソン」を開催しました。全国各地から小学生、教育関係者、エンジニア、デザイナーなど50名がGather Town(RPG風バーチャル空間)上に集まり、土日の2日間で企画立案から設計、プロトタイプ開発までを行い、8チームがそれぞれが取り上げた課題に対する解決策をつくっていきました。
Gather Town上でハッカソン参加者が超ラジオ体操を行う様子
Code for Japanでは、2020年のパンデミックによる臨時休校が始まった頃、ソーシャルハックデーに参加したコントリビューターとNHKの有志メンバーが休校期間の子どもたちの学びを止めないようにと、「おうちで時間割」を開発。その際にNHK for Schoolからデータ提供を受け、教員がNHK for Schoolの動画リンクを埋め込んだオンライン時間割を子どもたちに配布できるように開発をしていました。
おうちで時間割
今回はソーシャルハックデーと「NHKハッカソン」を同時開催し、普段からシビックテックに慣れ親しんでいるコントリビューターと教育やニュースに興味関心を持っている参加者の皆さんが協働する形で2日間のハッカソンが進められました。初日に、NHKの大河内チーフ・プロデューサーから学校・教育にまつわる最近のニュースや社会情勢について共有いただき、Code for Japanの林・山形からGIGAスクールの地方自治体での取り組み内容やシビックテックでできる学校連携の事例などについてお話しさせていただいた上で、参加者の皆さんにアイデア出しを行っていただき、そこから8つのチームが生まれました。
オンラインで教育領域について解説くださいました。
社会問題について知ったり考えたりする接点として欠かせない「ニュース」や「メディア」が、今後デジタル化が進んでいく教育領域において、どのような役割を担えるのか、子どもたちが学ぶためにはどんなWEBコンテンツがあればいいのかなど議論し、それぞれのチームが議論を進めながらNHKから提供を受けたAPIを活用したり、オープンソースなどを使ったりしながらプロトタイプ開発を進めていきました。
各プロジェクトチームの部屋
最終報告では、デモンストレーションなどを交えた発表が行われニュース記事に対して子どもたちの学びにつながるような学習コンテンツ動画(NHK for Schoolのクリップ動画)やリンクをレコメンドしていく機能、壁新聞形式に音声読み出し機能をつけて、子どもたちが双方向型で学べるような環境をつくる提案、朝会や朝礼での時事ネタを考えるために教員が使える「即決!小ネタガチャ」、ゲームや動画プラットフォームの形式を使って学びやすくするためのコンテンツなど、さまざまなアイデアがプロトタイプとして共有されました。
チーム発表(デモンストレーション)
今回は教育×ニュースをテーマに、NHKのエンジニアをはじめ、他メディアで働いている方や教育に関心をお持ちの方、保護者や小学生など色々な背景を持つ人がそれぞれの考えやアイデアを持ち寄ったことで、8つの多様なアイデアが生まれ、それぞれが実装されていきました。今後もCode for Japanでは毎月開催しているソーシャルハックデーのみならず、色々な組織や人と協働しながら「ともに考え、ともにつくる」場づくりを進めていきたいと考えています。
広場でのクロージング集合写真
ソーシャルハックデー https://hackday.code4japan.org/
Code for Japanが主催している継続参加型開発イベントです。プロジェクト持ち寄りで、それぞれの関心がある社会課題・地域課題に対してオープンデータ・オープンソースなどを活用しながらプロトタイピングをして、シビックテックアプローチで取り組んでいます。参加はPeatixイベントページ( https://code4japan.peatix.com/ )から、各種案内はコミュニティのSlack( https://www.code4japan.org/activity/community )からもご案内しております。
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